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記録、やらないか【読書感想文】

記録 やってみた!

ムーミン100冊読書ノート

昔から本は一杯読んでいるのですが、これまで記録はつけてきませんでした。

昨年1月頃、500円クーポンで丁度買えたから使い始めたのがこれ。

 

ムーミン100冊読書ノート (講談社文庫)
 

 かわいい。

中身はこんな感じ。

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字がきたないし、すごい悪文だけど直せない

ムーミン・コミックスの絵(童話の若干おどろおどろしい挿絵ではなく、線が細めで柔らかい方の絵ですね)がそこかしこにあしらわれていて、書き込んでいて楽しいものでした。紙媒体にこだわるあなたにはオススメです。

でも、文章を勢い書いて直しがちな私にとって、一度ペンで書くと直せないという欠点はどうしても見過ごせず、また、ページ数が多いせいで背が広く、書き込むとき紙面が傾いて書きにくかったので、今は使っていません。

代わりに使っているのがこちら。

読書メーター

bookmeter.com

 読書家にはおなじみかもしれないSNS読書メーターです。

このSNSはすごいですよ!

バーコードで本が登録できる!

なんと、バーコードを読み込むだけで本を登録してくれます。

タイトルや出版社を書く手間から解放されて、空いた時間を読書に充てましょう。

読書状況(ステータス)を登録できる!

バーコードで登録した本は、「読んでる本」「読んだ本」「積読本」「読みたい本」に振り分けることができます。

蔵書がたくさんある方は、本を選ぶのすら大変だったりしますよね。それに、存在を忘れたまま二度と本棚から取り出さない本があることも……。

これを使えば、まだ読んでない本を検索して次に読み始める本の目星を付けられます。

本を次々に引っ張り出してはめくる時間も豊かではありますが、時間がない我々にこれはありがたい。でしょう?

読書量が記録できる!

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5月読書まとめ

何冊読んだかが記録できます!達成感!速読をほめそやしてやろうという気はありませんが、何冊読んだかが分かるとうれしいというか、安心するというか、自分の本分を果たしているという実感を得られませんか?*1

あと、自分の読書スピードの成長や、読んだ本の重さ(読破にどれだけの時間を要したか)も確認できますね。

感想を発表できる!いいね!がつく!

ウオオオオ承認欲求承認欲求!!!!!!

やっぱりモチベーションって大事ですよね!

でも、読者の多い漫画に寄せた感想はたくさんいいね!がついて、読者の少ない小説に寄せた感想はプレビュー数が少ないので、いいね!がつきにくいです。はい。

ここで、「いいね!が欲しいから漫画・ベストセラーばっか読んだれ!」という姿勢をとるのは本好きとして何か間違っている気がするので、いいねはあまり追いかけ過ぎない方がいいかもしれません。

他の人の感想が見られる!

同好の士が書いた感想を読むのもまた一興。感情をうまく言葉にしている人の感想文は真似したくなりますね。

記録の効能

読書メーターの便利さを書き連ねましたが、感想を書き記録をつけることでどんないいことがあったか書いておきます。

読み方が変わる!

あとで感想を書くのを念頭に置くと、内容を整理しつつ読むようになるので、以前より理解しやすくなった気がします。

それに、心が動いたときは「この気持ちはなんで起きたんだろう、どう伝えればいいんだろう……」などと考えることが増えました。自分を見つめつつ読むようになった気がします。

読んだことを振り返れる!

数年後に感想を読むと、自分の心境の変化なんかもわかることだと思います。(現に、ムーミン100冊ノートに私が書いた文章がかなり暗くて驚いていますしね。)

自分がどう変化したか後で辿るのは、さぞかし楽しいのでしょう。日記を見返すのと同じ喜びです。

書ける!

感想って普段は書きませんよね。

読書感想文を書くようになってから、月に何度も文章を書くタイミングがあるので、いろいろな書き方を試せます。ですます調、である調のような作法だけでなく、セールスっぽさを出してみたり、やたらニヒルに書いてみたり……。

書く前に比べてたくさん頭を使っている気がします。記録するから、その変化もわかりますね。

紹介できる!

これまで、映画の感想を伝えるとき「おもしろかった」「つまらんかった」「バーフバリ!バーフバリ!」などとしか言えず、もどかしい思いをしたことはありませんか。私は、「バーフバリ!バーフバリ!」と言うのはすごく楽しかったです。

それはさておき。

どんな感想を持ったか頭をひねって書くと、なかなかその感想を忘れませんし、胸の内に広がるぼんやりしたものをいったん言葉に直して感想文にしたわけですから、伝えることに不安は無くなります。

これから本について聞かれても、「あ、俺、本、読みます、小説とか……」と、本好きの自分をさらけ出したい積極性と自分をさらけ出すことに怯える消極性にすりつぶされ、どっちつかになった自己紹介をする必要はないのです!

怖がらずに「『蒲団』は女学生にお熱なくせに人格者ぶるおっさんの気持ち悪さ、女学生を自由にできると思い込む浅ましさ、これだけ気持ち悪いのに世間体を気にして悶える様が滑稽なのに、俺はこいつほど馬鹿じゃないと言えない絶妙なリアルさがたまらないんですよ」なんて語ってみましょう。私は語った後の保証はしません。

君もなんか記録しよう

とにかく私が言いたいのは、「感想を書くこと」「記録すること」を心に留めつつ鑑賞し、それらを実践するのは、ただ鑑賞するよりいろいろ楽しいということです*2

やりたくなったでしょう?

 

まとめ

  1. 紙は感想文の記録には向いていない
  2. 読書メーターは便利
  3. 記録すると変化や成長がわかる
  4. 発表や記録などもバーフバリもたのしい

 

*1:このような、成果による自己同一性の確認は危険な気がしますが、今は紙幅が足りないのでさておきます

*2:まあ、記録も感想も無視してただ鑑賞するのもいいと思いますが。私は「イノセンス」を4回はぼーっと観ました。あと96回は観たいですね。